本展も再び9月初頭からの開催に戻った。これは美術館の三年ご
との会期更新日程によるものであるが、行動展の実績が認められた証左ともいえよう。また各地に於ける行動展も、新たに山口展が開かれ、、あやぶまれた函館
展も、開くことができたが、札幌展は中止となる。そのほか東京、大阪、京都をどの新人選抜展が継続して開かれるなど、旺盛な制作意慾を示すニュースが相次
ぐ。
建畠覚造(彫)第12回中原悌二郎賞を受賞。
堀 研(絵)第25回安井賞展に掛て佳作賞。
他面、新会員になられたばかりの里見常夫会員が10月、入院加
療中に逝去され、翌57年2月、創立当初より会の中枢にあって冬力してきた佐藤真一会員が療養のかいなく逝去。また6月、佐藤会員と同僚であり、フラン
ス・パリに永住し活躍していた田中阿喜良会員が、現地にて急逝の訃報あり。
6月1日より新事務所担当者は、村井和夫(合計)、吉野順夫となったが、事務所体制の充実をはかるため、別に絵画・彫刻部門に担当者をおくことになった。
第13回行動新人選抜展。(57年2月11日−16日)
於、東京新宿、紀伊国屋画廊。出品者は
(絵画) 猪瓜 彦一 ・ 徳沢 隆枝 ・ 河内 馨子
小林 功於 ・ 村上 光正 ・ 楢原 武正
(彫刻)
大槻 孝之 ・ サナダ サダヲ・(以下8名)
退会 藤井多鶴子(絵・会員)
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